2009年7月22日水曜日

奥井亜紀『Wind Climbing』(1995)

Wind Climbing
Wind Climbing
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奥井亜紀
ダブリューイーエー・ジャパン (1995-03-25)
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 シンガーソングライター 奥井亜紀の95年発表の2ndアルバム。魔方陣グルグルのエンディング曲となり、その染み入るような内容から十数年経った今でも衰えぬ人気を誇る「Wind Climbing~風にあそばれて~」が収録されているのが本作ですが、同じく「風」をテーマにしたそのほかの楽曲も、朗らかなポップスからしっとり系~壮大なバラードまで、タイトル曲に勝るとも劣らぬ内容。大村雅朗氏や小野寺明敏氏らによるアレンジはいずれも彼女の歌唱力を十二分に生かしたもので、遺憾なく魅力が味わえます。シンフォニックなAORとでも形容したくなるアレンジが彼女の声質と相まって非常に鮮烈にオープニングを印象付ける「Speed Of Love」。彼女のヴォーカルのエネルギッシュな側面を見せるパワーチューン「Win Win Wind」。ZABADAKにも通ずる民族色溢れる雰囲気に満ちた「風になりたい」。粛々とした中で力強く歌われる、シンプルながらも壮大な構成が白眉な「フィーヨルディー(北の港に住む精霊)」は、渡辺等氏と中原信雄氏によるマンドリンプレイも素晴らしい。そこから自然に繋がる「Wind Climbing」。T-SQUAREの本田雅人氏がウィンドシンセで参加したシリアスなバラード「三日月夜」。と、ズラリと並んだ楽曲の充実度は目を見張るものがあります。ちなみに、本作がリリースされてわずか7ヶ月後に3rdアルバム『Voice Of Hallelujah』が発表され、95年に彼女は2枚のアルバムを発表することになるのですが、当時の彼女の制作意欲が非常に高まっていたことが伺えるかのようです。リリースから十数年経ちましたが、本作を含めワーナー時代の4枚のアルバムは未だに再発される動きがないのが惜しまれるところ…。



奥井亜紀:公式

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