2007年12月26日水曜日

二ノ瀬泰徳『魔女の騎士~ヘクセン=リッター~』(2007)

魔女の騎士―ヘクセン=リッター (チャンピオンREDコミックス)魔女の騎士―ヘクセン=リッター (チャンピオンREDコミックス)
(2007/11)
二ノ瀬 泰徳

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 「5歳で触手に目覚めた」「中学のときに触手や拷問イラスト100枚描いてドン引きされた」「私は仮面ライダーで言うショッカーのような存在ですから」「現実の女性には感情移入できない…性的な意味で」といった、妄想力と潜在能力の高さを伺わせる(ぶっちゃけ過ぎて色々かなぐり捨ててる)数々の言動と、「触手に関しては譲れない」と豪語するほどの触手フェチぶりで注目を集めた二ノ瀬泰徳(ペンネームではなく本名)センセイのデビュー作、全1巻。触手と聞いていてもたってもいられなかったので読んでみました。濃い匂いがプンプンする上にエロエロでもなんともないのは流石チャンピオンREDだぜ。内容を簡単に説明すると、魔女の従士になった女装ショタキャラが恥ずかしい恰好をさせられたり触手に絡めとられてグチョグチョになったりして女性キャラ以上に辱められてしまう、というもの。知らない人が見たらエロマンガと勘違いされること必至な触手で衣服ビリビリ半裸寸前の表紙や、主人公が鎖でがんじがらめにされた扉絵とか、おっぱいにしか興味のない触手とか、妙にフェティシズムを刺激させられるところが多いです。流石にエロマンガではないんで本番一歩手前の段階で済んでることが多いですが、それでもけしからんと思うほどにエロいです。ショタキャラなのにっ!ショタキャラなのにっ!!……特に、全身敏感な状態でキスされて涙ぐみながらビクンビクンと悶える第四話の内容は読んでて「作者は読み手にどこまで性的倒錯を強いるのか…っ!」と思ってしまいました、ハイ。絵柄はかなり垢抜けないんですが、前述したような濃い妄想の産物とも言えるネタでカヴァーされているし、緻密な描き込みのコマで大文字がドドンと派手に躍るあたりに何というか岡田芽武テイストに近いテンションとアツさを感じさせるので、読んでて結構ビンビン(いや、局部的な意味ではないっすよ?)来るものがあります。ヴィジュアルとエロネタのインパクトのせいでストーリーがどうでもよく感じてしまいますが、作者の半ば怨念にも近い情熱(触手愛)はしっかりと堪能させてもらいました。この人にはいつか妄想力の赴くままにガチな触手エロマンガ描いて欲しいなあとマジで思います…そう思うのはきっと俺だけじゃないはず。

参考:おふらいんver2 チャンピオンREDの『魔女の騎士』作者のインタビュー凄すぎ
魔女の騎士:Wikipedia
二ノ瀬泰徳:Wikipedia