2007年9月5日水曜日

PSY・S『Non-Fiction』(1988)

NON-FICTION(紙ジャケット仕様)NON-FICTION(紙ジャケット仕様)
(2007/10/24)
PSY・S

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 サウンド&プログラミング担当の松浦雅也と、ヴォーカル担当のチャカによるユニット サイズの4thアルバム。当時1200万ほどした超高価なシンセであるフェアライトCMIを関西圏でいち早く導入し、アナログからデジタルへと移行していく過渡期の最中、最新のテクノロジーを駆使してのポップス作りに果敢に挑戦していったのが松浦氏。サンプリングと打ち込み主体ながらそれを感じさせない緻密かつ重厚な、そしてバンドサウンドに近い楽曲作りを行っていました。そこにチャカ嬢のパワフル&ソウルフルな歌声が加わって、とことんまでにエネルギッシュなポスト・テクノポップスの出来上がり。あまりに眩しすぎて、超高品質のポップソングを作ることにかけてはこの人たちの右に出るユニットは当時そうそういなかったのでは?と思いたくもなります。同年のみんなのうたに採用された「3-D天国」(オリジナルアルバム/ベスト盤未収録曲)と若干モチーフが似ている「(Shooting Down)The Fiction」が個人的には興味深かったりしますが、やはり本作の注目はシティハンター2のOPに採用され、ヒットを記録した「ANGEL NIGHT~天使のいる場所~」じゃないでしょうか。期待を膨らませるイントロから印象的なストリングスのメロディが颯爽と流れ込む、単体でも十分カッコ良いアップテンポの疾走曲ですが、アルバムでは盛り上がりを押さえた序盤の楽曲構成、バラードナンバー「Earth~木の上の方舟」のからの繋がりもあってよりインパクトのある壮大な流れとなっています、お膳立てがキッチリ整ったところにキラーチューンが決まると気持ちが良いですよね。そしてもう一つの代表曲である「Roses And Non-Fiction~薔薇とノンフィクション」、隅々まで浸透した瑞々しいフレーズの数々が堪らない佳曲です。とにもかくにも一切スキなしの構成で仕上げられた文句なしのポップスアルバム。ちょっとやそっとじゃ色褪せるような作品ではないのであります。




PSY・S:Wikipedia
松浦雅也:Wikipedia
フェアライトCMI:Wikipedia

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