2007年8月7日火曜日

New Trolls『Concerto Grosso The Seven Seasons』(2007)

The Seven Seasons (Concerto Grosso 3)The Seven Seasons (Concerto Grosso 3)
(2007/07/03)
New Trolls

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 半身不随の重傷を負う大事故から復帰したオリジナルメンバーのニコ・ディ・パーロを加え、今年4月に新作のワールド・プレミアも兼ねての二度目の来日公演を行った、ヴィットリオ・デ・スカルツィ率いるイタリアのシンフォニック・ロック・バンド ニュー・トロルスの通産18作目となるアルバム。76年発表の『Concerto Grosso N2』から実に30年ぶりとなる、「Concerto Grosso」シリーズの新作です。バンドの代表作とも言えるアルバムの続編ということで期待も不安もありましたが、率直に言って本作は素直に「良い」と呼べる作品に仕上がっていると思います。サウンド・プロダクションはやはり現代的であり、各曲とも小奇麗にまとまっているので、70年代の頃とは異なる毛色を感じざるを得ませんし(当然と言えば当然ですが)、シリーズ前二作でのオーケストラ・アレンジを手がけた映画音楽の巨匠 ルイス・エンリケス・バカロフも本作には参加しておりません。それでも、クラシック、プログレッシヴ・ロック、ハード・ロックが自然に調和した不変不朽のニュー・トロルス・サウンドは、しっかりと息づいています。哀愁と優雅さを背負い込んだストリングスと、ソフトからハードまで、ニュアンスに富んだバンドアンサンブルのストレートかつダイナミックな絡み合いには、滲み出てくる渋さと、まだまだ若手には負けぬという意欲的な若々しさが同居しております。実に感慨深い。とりわけ、バラード・ナンバーのドラマ性の演出においては尋常ならざるものがあり、終盤の「The Ray Of White Light」「To Love The Land」のこれでもかと言うほどに胸を打つ展開の流れは、個人的にハイライトに推したいくらい気に入りました。アコースティック・パートの比重も多く、ゆったりと味わいたい熟成品のようなアルバムに仕上がっています。


New Trolls:Wikipedia

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