2007年7月24日火曜日

SxOxB 『Gate Of Doom』(1993)

Gate of Doom
Gate of Doom
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Sob
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 イノヴェイターとしてグラインドコアシーンにその名を刻むバンド SxOxBの3rdアルバム。当時NAPALM DEATHやCARCASS、BRUTAL TRUTHなどとの仕事で知られていたコリン・リチャードソンをミキシング&マスタリングエンジニアに迎え、これまでのパンク色の濃いファストコアから一転し、メタル色の濃いグラインドコアへと移行したのが本作。ついでにSxOxBファンが真っ二つに分かれる契機となったのも本作からです。早口でハイテンションにまくし立てるトッツァンの日本語ヴォーカルと、どこまでもスピード重視の一寸刻みなハードコアパンクサウンドが共に初期衝動で玉砕せんばかりの勢いで展開され、「速い・五月蝿い・鋭い」以上に言葉を尽くす必要もないヒッチャカメッチャカぶりだった初期の作風を考えると、重厚重圧になった上、整合性も出てきたというこの変貌振りは強烈な新陳代謝という印象を感じるので、初期のファンが難色を示すのもやむなしといったところですが、一方で問答無用の重圧殺ぶりがヘヴィメタル/デスメタル方面に強烈にアピールすることとなり、そっち方面から新たなファンを獲得することに成功。かく言う自分も、重いドスが効いててかつわかりやすくグネグネしている髭剃りのようなジョリジョリしたリフまみれの本作の作風の方が好みです。次作『Vicious World』ではもう一段スピードを落としたことでより整合性を強めたサウンドを展開しましたが、その翌年バンドの核を成していたトッツァンの突然の死によりバンドは未曾有の危機に直面。YASUE氏によりなんとか建て直しは図られ、99年にはダブ要素を取り入れた5th『Dub Grind』、03年には新ヴォーカリストを迎えてセルフカヴァーベスト盤である『Still Grind Attitude』が発表され、現在も活動を続けているものの、やはりカリスマ不在の穴は大きく、かつての勢いを取り戻すには厳しいものがあるというのが何とも寂しく思えます。

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