2006年12月5日火曜日

野獣王国『Sweet&The Beast』(1999)

スイート&ザ・ビーストスイート&ザ・ビースト
(1999/07/23)
野獣王国

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 是方博邦(g)、難波弘之(kbd)、鳴瀬善博(b)、東原力哉(dr)といった名うてのミュージシャン達によるハイブリッドなフュージョン・バンド「野獣王国」の3rdアルバム。バンド名の由来は、「四者のパフォーマンスの暴れっぷりが野獣のようだった」と、とあるファンが感じた印象が元になっているとか。フュージョンの洗練されたしなやかさはもちろん、ロックの野趣溢れる醍醐味も押し出した彼らのサウンドは、まさにパワー・フュージョンと呼ぶに相応しいものです。鳴瀬氏のチョッパー・ベースが跳ね回るハードなファンク・チューン「Three Funk Bears」を皮切りに、東原氏の豪快なドラミングと難波氏のオルガン&シンセ捌きが楽曲にヘヴィでプログレッシヴな趣をたっぷりと与えている「Hurricane-Z」。KING CRIMSONの代表曲をパロったタイトルのお遊びにニヤリとさせられつつも、バンド・アンサンブルが一体となってジワジワと密度を熱量を増してゆく展開が、まさに"ビースト・キング"のイメージに相応しい貫禄を感じさせてくれる「The Court of The Beast King」。難波氏の縦横無尽のプレイを中心に、コーラスも交えてドラマティックな楽曲構成で聴かせる「Violet Papillon」。これらのパワフルな楽曲の間あいだには、ボサノヴァ・テイストの「Ripplet」や、ヴィクター・ヤングのカヴァー「My Foolish Heart」、ブルージーでメロディアスなフレーズを味わえる「European Rats」といったまったりとした楽曲が挟まれています。ラストは「E.Tのテーマ」をしっとりとしたアレンジでカヴァー。ライヴでは他にも鉄腕アトムやゴジラのテーマ、スティーヴィー・ワンダーにCAMELなど、かなり手広くカヴァーしているようですね。【Beast】と【Sweet】のイメージをそれぞれ感じさせる楽曲群がバランス良く配された、フュージョンの枠に収まらない痛快で刺激的な1枚であります。



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