2006年11月27日月曜日

PORCUPINE TREE『Deadwing』(2005)

DeadwingDeadwing
(2005/04/26)
Porcupine Tree

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 イギリスのプログレッシヴ・ロック・バンド ポーキュパイン・ツリーの8thアルバム。PINK FLOYDやRADIOHEADからの影響を受けているということでもよく語られる、心地の良さと抜けの良さの中にやや翳りを落とし込んだサウンドが特徴のバンドです。スティーヴン・ウィルソンによるヴォーカル(ややエフェクト入り)は薄暗い浮遊感を醸し出し、メロトロン、エレクトロニクス、コーラスワークは良質のアクセントとして程よくサウンドに溶け込む。かと思えばヘヴィなリフをガツンと(しかし決してやり過ぎない程度に)聴かせることもあったりとサウンド構築の仕方が実に絶妙。どの要素もサウンドにどっぷりと依存はしていない。グワっとしたリフの滲み具合が堪らないヘヴィ・ロック・ナンバー「Shallow」「Open Car」。瑞々しいメロディがなんとも甘く訴えかけてくる小品「Lazarus」。エイドリアン・ブリューが軋ませたギターソロで客演した「Halo」。ロングレンジながら、表情豊かなアンサンブルがキレよく進行する「Deadwing」「Arriving Somewhere」。聴き手を意識下に溶け込ませるように、暖かみのあるリズムの中メロトロンやアコースティック・ギター、ヴォーカルがけぶるように演出してゆく「Mellotron Scratch」。気だるく這いずる中で何かを見出していくかのようなドラマのある展開が切ない「Start Somoething Beautiful」。夢の中でさらに夢を見るような、まどろみにまどろみを重ねた感覚を覚える「Glass Arm Shattering」。これらの楽曲を糸口にして己の思索の路に踏み入れるもよし、またサウンドの波に身を委ねるもよし。何度聴いても押し寄せる波でまた印象が塗り替えられていく、広がりのある雰囲気と刺激に満ち満ちた、そんな作品だと言いたいです。そして、明日のポーキュパインツリーの大阪ライヴに行ってきます。これは行かないと後々絶対後悔するような気がする。

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